それはそうだね。初心者向けのクラウドプラクティショナーから、上級者向けのソリューションアーキテクト – プロフェッショナルまで幅広いから、自分のスキルや目標に合わせて選ぶのが大事だね。
そうだよね。資格の数も多いから、モチベーションを継続させながら長期的な計画を立てて進めるのも重要だね。
本ブログでは、AWS認定資格の概要から、各試験の難易度、勉強方法、実際の試験体験談まで、詳しく解説します。
AWS認定資格の概要
AWSは幅広いクラウドサービスを提供しており、4つのレベルに分かれた認定資格があります。2024年度12月時点では、以下の12個の資格があります。
- 試験名
- Cloud Practitioner
- AI Practitioner
- 概要
- クラウドの基本を学ぶ初心者向け資格。
AWSの全体像を理解するための第一歩です。
- クラウドの基本を学ぶ初心者向け資格。
- 試験名
- Solutions Architect – Associate
- Developer – Associate
- SysOps Administrator – Associate
- Machine Learning Engineer – Associate
- Data Engineer – Associate
- 概要
- 1年以上の実務経験が推奨され、AWS運用スキルが問われます。
- 試験名
- Solutions Architect – Professional
- DevOps Engineer – Professional
- 概要
- 2年以上の実務経験が推奨され、高度な知識が必要です。
- 試験名
- Security – Specialty
- Machine Learning – Specialty
- Advanced Networking – Specialty
- 概要
- 特定の領域に関する深い理解と専門知識が必要です。
各試験の難易度
各資格ごとの難易度は以下の通りです。
なお本ブログの筆者は、AI Practitioner、Machine Learning Engineer – Associate、Data Engineer – Associateは受験していないので、これらの試験の難易度は、受験した方の意見を参考にして難易度付けしています。
- 試験名
- Cloud Practitioner
- 試験名
- AI Practitioner
- Solutions Architect – Associate
- Developer – Associate
- Machine Learning Engineer – Associate
- Security – Specialty
- 試験名
- SysOps Administrator – Associate
- Data Engineer – Associate
- DevOps Engineer – Professional
- Machine Learning – Specialty
- 試験名
- Solutions Architect – Professional
- Advanced Networking – Specialty
習得できる知識と到達目標
AWS認定試験に合格することで、具体的にどのようなAWSサービスを使いこなせるようになるのかを、資格ごとに解説します。
- Cloud Practitioner
- 習得できる知識
- AWSの基本的な知識(S3、EC2など)
- AWSのコスト管理ツール(AWS Billing、Cost Explorer)
- セキュリティ関連の基礎(IAMの基本)
- 到達目標
- AWSの全体像を理解し、クラウドの利点を活かした提案や基礎的な運用が可能になる。
- 習得できる知識
- AI Practitioner
- 習得できる知識
- Amazon SageMaker(基本操作とAIモデルの構築)Amazon Bedrock(生成AIサービス)AWS Rekognition、Transcribe、Polly(AIを活用したユースケース作成)の基礎
- 到達目標
- AIや生成AIのビジネス応用を提案・理解できるようになる。
- 習得できる知識
- Solutions Architect – Associate
- 習得できる知識
- AWSの主要サービスに関する知識(S3、EC2、VPC(ネットワーク設計)、Auto Scaling、ELB(高可用性設計)、RDS、DynamoDB(データベース設計))
- 到達目標
- AWSの幅広いサービスに関する概要を理解する。安全かつスケーラブルなシステム設計のベストプラクティスを理解できる。
- 習得できる知識
- Developer – Associate
- 習得できる知識
- AWS Lambda(サーバーレス開発)、API Gateway(RESTful APIの構築)、AWS CodePipeline、CodeBuild(CI/CDツール)
- 到達目標
- AWSを活用したアプリケーション開発がスムーズに行える。
- 習得できる知識
- SysOps Administrator – Associate
- 習得できる知識
- CloudWatch、CloudTrail(モニタリングと監査)、Systems Manager(運用の自動化)、Trusted Advisor(セキュリティ・コスト最適化のアドバイス)
- 到達目標
- システムの運用や監視に熟達し、効率的な運用が可能になる。
- 習得できる知識
- Machine Learning Engineer – Associate
- 習得できる知識
- SageMaker(モデル訓練とデプロイ)、Amazon Forecast、Personalize(機械学習の実装)
- 到達目標
- AWSでの機械学習モデルの構築から運用までをカバーできる。
- 習得できる知識
- Data Engineer – Associate
- 習得できる知識
- Glue、Data Pipeline(ETLプロセス構築)、Redshift(データウェアハウス)、Athena(クエリサービス)
- 到達目標
- データ処理や分析パイプラインを構築し、ビジネスインサイトを得られる。
- 習得できる知識
- Solutions Architect – Professional
- 習得できる知識
- AWSの主要サービスに関する深い知識
(CloudFormation(インフラ自動化)、Elastic Beanstalk(アプリケーションデプロイ)、S3、EFS(ストレージの最適化))
- AWSの主要サービスに関する深い知識
- 到達目標
- 大規模で複雑なシステムを設計・最適化できる。
- 習得できる知識
- DevOps Engineer – Professional
- 習得できる知識
- CodeDeploy、CodePipeline(CI/CDの自動化)、CloudFormation、Terraform(インフラコード化)、AWS X-Ray(トレーシングとデバッグ)
- 到達目標
- 効率的なDevOpsパイプラインを設計・運用できる。
- 習得できる知識
- Security – Specialty
- 習得できる知識
- AWS上でのセキュリティに関する深い知識(IAM(高度なポリシー設計)、KMS、Secrets Manager(セキュリティ管理)、GuardDuty、Inspector(脅威検出と脆弱性管理)など)
- 到達目標
- AWS上でのセキュリティ設計や運用をリードできる。
- 習得できる知識
- Advanced Networking – Specialty
- 習得できる知識
- AWS上でネットワークに関する深い知識(VPC(高度なネットワーク設定)、Direct Connect、Global Accelerator(ネットワーク接続の最適化)、Route 53(DNS構成とグローバルロードバランシング)など
- )
- 到達目標
- 効率的なDevOpsパイプラインを設計・運用できる。
- 習得できる知識
- Machine Learning – Specialty
- 習得できる知識
- AWSでの機械学習サービスに関する深い知識(SageMaker(大規模モデルの運用)、EMR(ビッグデータ処理)、Deep Learning AMIs(深層学習環境の構築)など)
- 到達目標
- AWSでの機械学習プロジェクトを統括できる。
- 習得できる知識
筆者の受験履歴と勉強時間
以下は、筆者のAWS認定の受験履歴と勉強時間です(未受験の試験は除外)。
資格名 | 受験日 | スコア | 勉強時間 |
Cloud Practitioner | 2022-08-01 | 746 | 5h |
Solutions Architect – Associate | 2022-08-06 | 747 | 50h |
Developer – Associate | 2022-09-20 | 780 | 50h |
SysOps Administrator – Associate | 2022-11-19 | 753 | 50h |
Solutions Architect – Professional | 2023-01-21 | 755 | 114h |
DevOps Engineer – Professional | 2023-03-05 | 833 | 64h |
Advanced Networking – Specialty | 2023-07-01 | 757 | 84h |
Security – Specialty | 2023-07-17 | 826 | 41h |
Machine Learning – Specialty | 2023-08-11 | 798 | 56h |
おすすめの勉強法
具体的にどんな勉強法が効果的かな?アドバイスをお願い!
それじゃあ、いくつかの効果的な勉強法を紹介するね。
Tech StockのWEB問題集を解く
TechStock|AWS WEB問題集で学習しよう
有料ですが、問題数が多く問題自体の質と解説のクオリティも高いため、合格に向けた事前学習には欠かせないと思います。
プロフェッショナルと専門知識区分の問題は、プロフェッショナルプランに加入することで解くことができます。
YoutubeでAWS BlackBeltの動画視聴
Youtubeに投稿されているBlackBeltの動画を見ることもおすすめします。
各サービスごとに大体50分くらい動画で要点が分かりやすくまとめられています。
分かりやすい動画ばかりなので、AWS概要を学ぶにはもってこいです。
公式サンプル問題やトレーニングを受講する
AWSの公式サイトで提供されている無料の講座やウェビナーを利用して、基本を抑えましょう。
例1:サンプル問題
例2:ハンズオン資料(AWS 初心者向けハンズオン資料はコチラ)
- Network編#1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する
- Network編#2 Amazon VPC間およびAmazon VPCとオンプレミスのプライベートネットワーク接続
- Network編#3 クライアントVPNをつかって、リモート接続環境を構築しよう
- Amazon CloudFrontおよびAWS WAFを用いてエッジサービスの活用方法を学ぼう
参考書を利用する
系統立てた知識を身に付けるために、信頼性のある参考書を使うのもおすすめです。
実際にAWSを操作する
理論だけでなく、実際のAWS環境での実践が重要です。
初めてAWSを利用する際には、無料利用枠が適用されるので、気軽に体験してみてください。
最初はEC2インスタンスを立ち上げ、PCからSSH接続を試すのも良いかもね。
興味のある分野をAWSで実現すると、モチベーションを維持しやすいし。
自身が構築してみたいサービスをAWSを使って実現してみるとかもオススメです。自分が興味のある分野だと、モチベーションを維持して学習を進められると思います。
例えば、私自身、AWS上でLambdaなどを用いてアレクサとChatGPTを連携してみました。
自身の身近なモノを使っているので、楽しみながら構築することができました。
詳細は以下のブログ記事に記載しているので、もし良ければご覧ください。
Udemy教材を活用する
各試験に対応するUdemyのコースを受講することで、効率的に学習が進められます。
UdemyのAWSコースは図やハンズオンが充実しており、日本語字幕付きで理解しやすいです。
ChatGPTなどの生成AIを活用する
ChatGPTなどのAIを利用し、自分の理解を深めるための議論を進めると良いでしょう。
知識を深めるための質疑応答を行ったり、複雑な概念を解説してもらうなどの活用が可能です。
実際の試験体験談
実際にくれとむ自身が試験を受けてみたうえでの感想はどう?
体験談をシェアした方が受験者のイメージがしやすいかも。
そうだね。それぞれの試験について体験談をシェアするよ。
基礎 (FOUNDATIONAL)の感想
初心者向けで、AWSやクラウドの基本を幅広く問われます。基本的なAWSの概念の理解がスムーズな合格につながります。
(筆者は受験していないため、Xに投稿された意見を掲載します。)
アソシエイト (ASSOCIATE)の感想
AWSの基本的なサービスを組み合わせた設計に関する問題が中心です。
試験範囲が広く、AWSの初学者にとっては覚える内容が多いため、計画的な学習が必要だと思います。
AWSを利用したアプリケーション開発に関する知識が問われ、開発者にとっては親しみやすい内容でした。特に、LambdaやAPI Gatewayに関する設問が印象に残っています。ハンズオン経験が有効です。
他のアソシエイト試験に比べて難易度が高く感じました。
特に、試験ラボにより実際にAWSコンソールからサービスを構築する問題が難解で、実務経験がない方は、試験前にAWSを自身で操作してみることをお勧めします。
(筆者は受験していないため、Xに投稿された意見を掲載します。)
(筆者は受験していないため、Xに投稿された意見を掲載します。)
プロフェッショナル (PROFESSIONAL)の感想
アソシエイト試験よりもさらにん広い範囲かつ深い知識が必要で、難しい試験でした。試験の文章も長く、また複雑な設計やトラブルシューティングに関する難解な問題が多く、AWSを深く理解している必要がありました。
自動化やCI/CDに関連する問題が多く、CloudFormationやCodeシリーズなど、実際にサービスを触ったことがなければ動作をイメージするのが難しかったです。
模擬試験を何度も解くことで、なんとか試験合格できました。
専門知識(Specialty)の感想
セキュリティに特化した試験でした。専門的な内容が多かった印象ですが、対象のAWSのサービス数はそれほど多くなかったので、難易度としては中くらいだったと思います。IAMやKMSなどの詳細な知識が問われるため、実務経験や事例を基に学ぶと理解が進みました。セキュリティのベストプラクティスを理解する良い機会でした。
非常に難しい試験でした。
AWS上でのDirectConnectやTransitGatewayなどを用いた大規模ネットワークなどの専門知識が問われる試験で、自分で構築することもできないため、イメージ化に苦労しました。BGPや自律システム(AS)など、ネットワーク全般の知識も必要でした。
機械学習モデルやデータパイプライン構築に関する問題が中心で、技術的に高度な内容でした。SageMakerなどのAWSサービスを使った経験が非常に役立ちました。
私自身、この試験をきっかけにAI分野の学習を始めましたが、近年のトレンド技術ということもあり、楽しみながら学習できました。
まとめ
AWS認定資格の取得は、自分の専門性を証明し、キャリアの発展に繋がる素晴らしい手段です。計画的な学習とモチベーションの維持が成功の鍵となります。今後のキャリアになる役立つ資格に挑戦し、自分のクラウドスキルを高めるための第一歩を踏み出しましょう。
このブログ記事が、AWS認定資格についての理解を深め、試験の準備に役立つことを願っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。
ねぇ、チーズくん。AWS認定資格を取得したいと思ってるけど、どのくらい難しいのか気になるという声は多いよね。