どうも。くれとむです。
本記事では、未経験がAWS認定のソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)に合格した方法をご紹介します。
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- 勉強期間:3ヶ月(80時間ほど)
- 資格取得日:2022年8月6日
- 資格保有時点でのAWS経験はなし
- 対策:Udemy教材、AWS Web問題集、AWS Blackbeltの活用、Youtubeの対策動画
- IT系の保有資格:AWS認定(CPP、SAA、DVA)、基本情報技術者
- 経歴:2年目のシステムエンジニア
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他の方の合格体験記などを見てみると、2週間や1ヶ月で合格したという方もちらほら見られます。
それと比べると僕は合格までに時間がかかった方かなと思います。
本記事の学習方法がこれからSAA取得を目指す方にとって参考になれば幸いです。
Contents
ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)とは?
SAAは、全部で11種類あるAWSの公式認定試験の1つで、難易度は中くらいです。
業界で認められた AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA) は、幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルを示します。この認定の焦点は、コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解を示します。この認定は、認定された専門家のキャリアプロファイルと収益を向上させ、利害関係者やお客様とのやり取りにおける信頼性と自信を高めます。
この試験では、コーディングの深い実務経験は必要ありませんが、基本的なプログラミングの概念に精通していると有利です。
AWS公式サイト AWS Certified Solutions Architect – Associate より
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これからAWS試験を受ける方には、以下の順番で試験を受けることをオススメします。
CCP → SAA → DVA → SAO
CCP:クラウドプラクティショナー
SAA:ソリューションアーキテクト アソシエイト
DVA:デベロッパー アソシエイト
SAO:SysOpsアドミニストレーター アソシエイト
まずは基礎レベルのクラウドプラクティショナーでAWSはなんぞや?というところの学習から入って、SAAで幅広い知識を蓄え、実運用レベルに近いDVA、SOAへと裾野を広げていくと良いかと思います。
ちなみにCCPに必要な知識は、SAAを勉強していれば自然と付いてきます。
なのでCCP対策は、SAAと合わせて行い、以下でも紹介するAWS WEB問題集のCCP模擬問題で8割取れることを目安に受験をしてしまって良いと思います。
(僕の場合は、SAAの試験対策が終わったタイミングでCCPの模擬問題を試験前日に5時間くらい解いて合格することができました。)
試験概要
- レベル: アソシエイト
- 時間: 130 分
- 受験料: 20,000円(2024/4/1から適用)
- 形式: 65 個の質問 (選択肢式と複数回答式のいずれか)
- 配信方法:ピアソン VUE および PSI、テストセンターまたはオンラインでの監督付き試験
(2022 年 12 月 31 日 以降はピアソンVUEのみ)
試験時間は130分で65問なので、時間には大分余裕があります。
じっくり問題を解いたとしても、見直す時間が全然あるくらいです。
僕が試験を受けた時は、見直しを一回してもまだ40分ほど試験時間が余っていました。
試験範囲
AWS公式サイトのソリューションアーキテクト試験範囲からポイントを抜粋します。
- コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、データベースなどの AWS のサービスや、AWS デプロイ、管理サービスの利用を含む、AWS テクノロジーに関する 1 年間の実務経験
←AWSの実務経験がなくても受験&合格可能なので大丈夫 - AWS 上でのワークロードのデプロイ、管理、そしてオペレーション、およびセキュリティコントロールとコンプライアンス要件の実装の経験
←EC2、S3、CloudFrontなど各サービス概要を勉強する - AWS マネジメントコンソールおよび AWS コマンドラインインターフェイス (CLI) の使用に精通していること
←ソリューションアーキテクトでは、AWSマネージメントコンソールを使って実際にサービスを構築する必要はないが、操作方法を知っておくと実務スキルとして役立つ。
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- AWS Well-Architected Framework、AWS のネットワーク、セキュリティサービス、および AWS グローバルインフラストラクチャを理解していること
→AWSのベストプラクティス(単一障害点を排除する、環境を自動化するなど)を理解しておく - 提示された技術的要件を満たす AWS のサービスを特定し、AWS ベースのアプリケーションの技術的要件を定義する能力
→各サービスの概要と使い道を覚えておく(AutoScallingは、EC2のスケーリングに用いるなど)
SAAで対策したこと
- Udemy教材で試験範囲を網羅
- AWS WEB問題集を解く
- AWS サービス別資料の活用
- YoutubeのSAA対策動画で最終確認
Udemy教材で試験範囲を網羅
Udemyで以下2つの教材を活用しました。
(Udemyは頻繁にセールを行なっており、1,500円〜2,000円で講座視聴が可能なので、セールのタイミングを狙って購入することをオススメします。)
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SAAの模擬試験問題が6回分収録されています。
問題の難易度は、本番試験よりも少し難しいという感じがしました。
(ちなみに、僕は模擬試験では40〜50%くらいの正答率でしたが、本番のSAA試験には合格することができました。)
6回分のうちの1回目は難易度が易しく、回数が増えるにつれて難易度も上がっていくという感じでした。
試験勉強をする際は、1〜6回分を2回ずつくらい勉強して、分からない問題をメモしてさらに深堀するというのが効率的かなと思います。
- AWSのサービス概要を網羅することができる
- 難易度が高めの模擬問題で実力を高めることができる
- セール中に購入すれば、1500円ほどで購入可能
AWS WEB問題集を解く
AWS WEB問題集というサイトでは、SAAの模擬問題を1000問以上解くことができます。
有料ではありますが、このサイトの模擬問題は本番に近い難易度なので、やっておくと良いと感じました。
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料金プランは、ベーシック(4,480円)とプロフェッショナル(5,480円)の2種類が存在します(90日間)。
アソシエイトレベルのAWS認定(SAA、DVA、SOA)の問題はベーシックで利用することができるので、SAAの資格取得を目指す方はベーシックプランに加入すればOKです。
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本番に近い難易度なので、このWeb問題集で8割くらいを取れるようになれば試験の合格率も高まると思います。(僕は2回ずつくらい問題を解いて、7割くらいの正答率になった段階で試験を受験しました。)
- 本番に近い難易度の問題を解くことができる
- SAAの模擬問題は1000問以上
- 全ての問題を解くためには、有料プランへの加入が必要
(アソシエイト試験問題は、ベーシックプランで利用可能)
AWS サービス別資料
AWSの公式サイトで紹介されている資料なので、最新情報をキャッチすることができます。
資料自体も画像が多めで分かりやすいものが多いです。
SAA対策であれば、「EC2」、「IAM」、「S3」、「CloudFront」、「VPC」、「AutoScalling」などの資料を重点的に見ておくことをオススメします。
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SAA試験範囲よりもさらに深堀した高度な内容が含まれている場合があるため、試験合格が目的であれば「こんな感じのサービスなんだな。」くらいの理解で十分だと思います。
最後にYoutubeの講座でおさらい
試験直前には、以下のYoutube動画で各サービスをおさらいするのがオススメです。
SAAの試験範囲の各サービスの概要が簡潔に2時間くらいの動画でまとめられています。
Udemyで試験範囲の詳しい内容を学んだ後に、改めて短時間で概要整理するという使い方がオススメです。
EC2 インスタンスタイプの語呂合わせでの覚え方なども紹介されているので、見ておいて損はないと思います。
SAAを取得すると何が良いの?
資格取得しても意味がなければ、試験勉強のモチベーションも上がりませんよね。
なのでここらで、AWS認定の資格を取るとどんな良いことがあるの?っていうところをサラッとお伝えしたいと思います。
AWSの内容を網羅的に学ぶことができる
SAAの資格勉強をする中で、AWSの内容を網羅的に身につけることができます。
様々な企業の中で、クラウド化を進める動きは活発化しています。
そんなクラウド化の中で、まず候補として挙がるであろうサービスのひとつがAWSです。
AWSは日本政府の共通クラウド基盤として定められています。
また調査会社の米Gartnerが2021年に発表したIaaSクラウド市場シェアでは、AWSが38.9%でシェア1位を確保しているという結果でした。
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これからもAWSを利用したクラウド化の需要は増えていくと考えらるので、将来クラウド基盤の構築や検討業務を行いたいという方はAWSサービスを勉強しておけばまず損をすることはないと思います。
AWSの知識を客観的に証明できる
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AWSが一般的に普及し始めたのはここ数年の話です。
めちゃめちゃ新しい技術というわけではないですが、AWSに関する知見を持った人材はまだそこまで多くないと思います。
これからもAWSの知識を持った人材が市場で重宝されることは間違い無いでしょう。
SAAの資格取得をすることで、AWSに対する知見を客観的に示すことができます。
そしてAWS関係の仕事を割り振ってもらうことにもつながります。
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実際に僕自身も、SAAの資格を取得した後にAWSを用いたネットワーク構築仕様検討の仕事を割り振ってもらうことができました。
新技術に対する学習意欲を示す材料となる
同時に自身が新技術に対して進んで学習を行う意欲ある人物であることを示すことができます。
IT業界は変化の波が激しく、常に新しい情報をキャッチアップして自己研鑽をする必要があります。
そんな業界だからこそ、自ら進んで新しい技術に対する知見を深めようとする姿勢は企業にとって必ずプラスに捉えられるはずです。
まとめ
SAAの資格勉強を通じて初めてAWSの概要を学びました。
僕にとっては、AWSが未経験なだけでなく、インフラ周りの学習もほぼ手をつけたことがなかったので、最初は中々苦労しました。
CIDRとはなんぞや?サブネットとは?とかいう状態から学習を始めたわけですからね。
でもAWSの勉強を進めるうちに、ネットワーク構成の基礎的な部分も同時に理解を深めることができたのは良かったと感じています。
インフラの周りも勉強してみると意外と楽しい!ということにも気づくことができました。
(実は先日SysOpsの試験に落ちたばかりで少し傷心中ですが、それはまたリベンジしようと思います。)
というわけで、本記事を最後まで見ていただいてありがとうございました。
SAA資格取得に向けて、少しでも参考になれば幸いです。